こだわりのEM生産者さんVol.1
- Masaki Sugimoto
- 8月13日
- 読了時間: 5分
更新日:8月16日

山梨県・清果園 ― 私たち家族が10年以上通い続ける、桃とぶどうの農園
今回から「こだわりのEM生産者さん」と題して、私たち家族が実際にお付き合いしてきた、EMや微生物の力を大切にしながら農業やものづくりに取り組む生産者さんをご紹介していきます。
記念すべき第1回は、山梨県笛吹市一宮町にある、桃とぶどうの農園「清果園」さんです。
清果園さんと私たち家族のお付き合いは、もう10年以上になります。
毎年、桃やぶどうの季節になると清果園さんの果物を楽しみにし、実際に農園を訪ねたり、家族や仲間たちと桃狩りに出かけたりしてきました。
父をきっかけに始まったご縁ですが、いつしか清果園さんの果物は、私たち家族にとって「今年もこの季節が来たな」と感じさせてくれる存在になっています。
現在、農園の現場を中心になって切り盛りされているのは、息子さんお二人です。
お父様の代から長年続けてきたEMを活用した果樹栽培への考え方を受け継ぎながら、桃やぶどうを育てています。
世代が変わっても大切なものが受け継がれていることも、私たちが清果園さんを好きな理由の一つです。
「農薬を減らしたい」から始まったEM農業
清果園さんがEMを取り入れた背景には、長い物語があります。
お父様の鮫谷陸雄さんが東京から山梨へ戻ってきた際、桃の一大産地で多くの農薬が使われている状況を目の当たりにし、「何とか農薬を減らすことはできないだろうか」と考えたことが始まりだったそうです。
そこからさまざまな微生物資材を試し、EMと出会い、長年にわたってEMを活用した農業を続けてこられました。
桃やぶどうの大産地で果樹を育てる以上、病害虫などの問題もあり、完全な無農薬栽培は簡単ではありません。
それでも、できるだけ農薬に頼らず、化学肥料を使わず、EMや有機物を活用しながら土を育て、植物そのものが元気に育つ環境をつくっていく。
清果園さんは、そんな農業を何十年にもわたって続けてきた農園です。
先日の桃狩りで聞いた、驚くような話
今年も、家族や仲間たちと清果園さんへ桃狩りに行ってきました。
その際、息子さんからとても興味深い話を聞きました。
私たちが訪れる少し前、線状降水帯の影響による激しい雨とともに雹が降り、周辺の桃農家さんでは大きな被害が出たそうです。
ところが、清果園さんの桃は、周囲と比べると被害がとても少なかったといいます。
さらに近年の猛暑です。
果樹にとっても非常に厳しい暑さが続き、周囲では大きな被害が出ている農園も少なくないそうですが、清果園さんでは、その影響も比較的少ないとのことでした。
もちろん、それだけをもって「EMを使っているから」と言い切ることはできません。
けれど、何十年にもわたって微生物を活かしながら土を育ててきた農園で、こうした違いが見られることは、とても興味深く感じます。
土の中の微生物が豊かになり、根がしっかり張り、植物そのものが健やかに育つ。
そうした積み重ねが、厳しい自然環境に対する植物の強さにも、何かしらつながっているのかもしれません。
一晩たっても黒ずみにくい桃
そして、私たち家族が毎年驚かされるのが、清果園さんの桃です。
まず、何よりおいしい。
しっかりとした甘みがありながら、桃本来のみずみずしさがあり、毎年食べても「やっぱりおいしい」と感じます。
そしてもう一つ、とても特徴的なのが、切った桃が驚くほど黒ずみにくいことです。
普通、桃を切って空気に触れさせておくと、時間とともに茶色く変色していきます。
ところが清果園さんの桃は、切ったものを冷蔵庫に入れて一晩置いておいても、驚くほどきれいな状態を保っています。
これは私たちも実際に何度も経験してきたことです。
清果園さんやEMマルシェでも、この変色の少なさや日持ちの良さが特徴として紹介されています。
見た目や糖度だけではわからない、果物そのものの「元気さ」のようなものがあるのではないか。
清果園さんの桃を食べるたびに、そんなことを感じます。
桃の次は、おいしいぶどう
清果園さんの楽しみは、桃だけではありません。
桃の季節が終わって秋が近づくと、今度はぶどうの季節がやってきます。
清果園さんでは、さまざまな種類のおいしいぶどうも栽培されています。
桃を楽しみにしている方、ぶどうを楽しみにしている方。
毎年の収穫時期になると、清果園さんの果物を目当てに多くの常連のお客さんが訪れます。
私たち家族も、その中の一組です。
10年以上にわたって毎年食べ続けていると、単に「おいしい果物を買う農園」という感覚ではなくなってきます。
今年の桃はどうかな。
今年もぶどうの季節が来たな。
そんなふうに、清果園さんの果物が一年の季節を感じさせてくれるようになりました。
次の世代へ受け継がれていく農業
そして今回あらためて感じたのが、「受け継ぐ」ということです。
清果園さんでは、お父様が長い年月をかけて試行錯誤しながら築いてきた農業を、今、息子さんたちが中心となって受け継いでいます。
一方、私たちも、父から始まった清果園さんとのご縁を、家族みんなで受け継いできました。
つくる側も次の世代へ。
食べる側も次の世代へ。
おいしいから毎年食べる。
でも、そのおいしさの向こう側には、土を育て、微生物を大切にし、できるだけ農薬に頼らない農業を続けてきた人たちの長い時間があります。
私たちは、そんな「食べ物の向こう側にいる人たち」のことも、これから皆さんにお伝えしていきたいと思っています。
「こだわりのEM生産者さん」第1号は、私たち家族が10年以上お付き合いを続けている、山梨県の清果園さんをご紹介しました。
桃の季節には桃を。
そして秋には、おいしいぶどうを。
山梨を訪れる機会があれば、ぜひ清果園さんの果物を味わってみてください。




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