こだわりのEM生産者さんVol.5 淡路島の玉ねぎ屋さん あさひ
- Ichiro Sugimoto
- 8月17日
- 読了時間: 8分

淡路島と聞けば、まず「玉ねぎ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
全国的にも有名な淡路島の玉ねぎですが、我が家ではもう長い間、玉ねぎを買うところはほぼ決まっています。
兵庫県南あわじ市にある、淡路島のたまねぎ屋さん「あさひ」。
阿部透さん、正子さんご夫妻が手がける玉ねぎです。
我が家では、一度「あさひ」さんの玉ねぎを食べるようになってから、基本的に玉ねぎは阿部さんのところからしか買わなくなりました。
もちろん美味しいからです。
しかし、それだけではありません。
誰が、どんな考えで、どんな工夫をしながらつくっているのか。
私はそれを知っているからこそ、阿部さんの玉ねぎを選び続けています。
3.11の後、Facebookから始まったご縁
阿部正子さんと知り合ったのは、おそらく2011年の東日本大震災、3.11の後だったと記憶しています。
当時、EMに関心を持たれていた阿部さんと、Facebookを通じてつながったことが最初のきっかけでした。
「あさひ」は、もともと淡路島で長年にわたり玉ねぎを扱ってきた会社です。
その歴史は古く、戦後間もない頃から玉ねぎの仲買業を始め、1959年には朝日物産株式会社として法人化。
その後、自分たちでも「本当に美味しく、安全な淡路島玉ねぎをつくりたい」と栽培に取り組むようになり、現在では自社農場「あさひサンファーム」で、農薬や化学肥料をできるだけ減らした特別栽培にも取り組まれています。
しかし、私が阿部さんご夫妻を紹介したい理由は、単に「減農薬だから」「淡路島産だから」ということではありません。
お付き合いを続ける中で強く感じてきたのは、とにかく研究熱心な方たちだということです。
阿部正子さんと「大のEMオタク」浜田利治さん
阿部さんご夫妻とEMとの関わりを語るうえで、もう一人、どうしても紹介しておきたい人物がいます。
私のEM仲間である、浜田利治さんです。
浜田さんを一言で表現すると、私も認めるほどの、
「大のEMオタク」
です(笑)。
EMについて知識が豊富なのはもちろんですが、それ以上に、自分で徹底的に試し、考え、工夫し、常識では信じられないことを実践してきた人です。
そして阿部正子さんは、この浜田さんから直接EMについて指導を受けてこられました。
ここが、私が「あさひ」さんの取り組みを面白いと思っているところです。
単に「EMが良いらしいから使ってみよう」というのではありません。
学んだことを自分たちの畑で試し、玉ねぎの状態を見ながら、さらに工夫する。
その積み重ねを続けています。
淡路島の「海」を生かしたEM活性液
阿部さんたちの取り組みの中で、私が特に面白いと思っているものの一つが、海水を利用してつくるEM活性液です。
そもそも農業をされている方に、
「海水を使ってEM活性液をつくり、それを農地に使ってみましょう」
と言ったら、普通はどう思われるでしょうか。
おそらく真っ先に、
「塩害は大丈夫なのか?」
という話になるでしょう。
農業の常識から考えれば、海水に含まれる塩分をわざわざ農地に持ち込むという発想は、むしろ避けるべきこととして却下されても不思議ではありません。
ところが、ここで登場するのが浜田利治さんです。
先ほど浜田さんのことを「大のEMオタク」と書きましたが、これは単にEMに詳しいという意味ではありません。
浜田さんは、比嘉照夫先生が長年、
「EMを使えば、こんなこともできるんじゃないか」
と考え、提唱されてきたことを、机上の話で終わらせず、ほぼ片っ端から自分で実践し、確かめてこられたような方です。
常識的に考えれば「そんなことをして大丈夫なのか」と思うようなことでも、最初から否定するのではなく、まずやってみる。
そして、その結果を自分の目で確かめる。
私は、浜田さんのそういう姿勢を長年見てきました。
海水を利用したEM活性液も、まさにそうした実践の一つです。
そして阿部正子さんは、その浜田さんから直接EMの使い方を学んでこられました。
淡路島は四方を海に囲まれています。
普通なら農業にとって「塩害の原因になり得るもの」と考える海水を、発想を変えて、その土地にある資源の一つとして利用する。
もちろん、海水をそのまま農地に大量に撒くという話ではありません。
海水を利用してEMを培養し、活性液として適切に使いながら、実際の玉ねぎの状態や土の変化を観察していく。
正子さんは浜田さんから学んだことをそのまま受け入れるだけではなく、自分たちの畑で試行錯誤を重ねながら、淡路島の玉ねぎづくりに取り入れてこられました。
私は、ここにEMの面白さの一つがあると思っています。
「農業ではこうするものだ」
「これは常識的に考えて無理だ」
と最初から可能性を閉ざしてしまうのではなく、自然や微生物の働きを観察しながら、実際に試してみる。
比嘉先生が発想し、それを浜田さんのような実践者が試し、さらに正子さんのような生産者が自分の農業の中で工夫しながら生かしていく。
こうして知識が人から人へ伝わり、それぞれの土地に合わせた新しい実践へと発展していく。
私は、この流れそのものがとても大切だと思っています。
教わり、実践し、観察し、さらに工夫する。
この姿勢こそが、私が阿部さんご夫妻を信頼している大きな理由です。
我が家では「玉ねぎは、あさひ」
そして、何より大切なのは出来上がった玉ねぎです。
美味しい。
淡路島玉ねぎらしい甘みがあり、毎日の料理に本当に使いやすい。
ですから、いつの間にか我が家では、
「玉ねぎを買うなら、あさひさん」
が当たり前になりました。
私は「身体に良い」と言われるものを、言葉だけで判断することはあまり好きではありません。
ましてや「EMを使っているから」という理由だけで皆さんにおすすめするつもりもありません。
実際につくっている人を知り、その考え方を知り、長く付き合い、そして自分たち家族が食べ続けている。
だからこそ、皆さんにも紹介したいと思うのです。
淡路島で、比嘉照夫先生をご紹介
阿部さんご夫妻とのお付き合いの中で、私にとって印象深い出来事がありました。
以前、淡路島でEMのイベントが開催されたことがあります。
そこで私は阿部さんたちに、EMの開発者である比嘉照夫先生をご紹介する機会をいただきました。
Facebookから始まったご縁が、EMという共通点を通じて実際の農業につながり、さらに比嘉先生へとつながっていく。
人とのご縁というものは、本当に面白いものだと思います。
そして桐村里紗先生との出会いへ
その淡路島では、さらにもう一つ、その後につながる大切な出会いがありました。
現在、医師として独自の環境医学、そしてプラネタリーヘルスの考え方を発信されている桐村里紗先生です。
当時は土井里紗先生として活動されていました。
このご縁の中で、桐村先生にも比嘉先生をご紹介させていただきました。
その後、桐村先生は独自に研究と実践を重ね、人間の身体だけを見るのではなく、微生物、生態系、環境、そして地球全体の健康までを一つにつなげて考える活動を精力的に続けておられます。
テレビ番組でEMWを紹介してくださったこともありました。
もちろん、私と桐村先生では、それぞれの専門も、考え方も、アプローチも違います。
しかし、
人間だけを切り離して健康にすることはできない。
という部分には、通じるものがあるように私は感じています。
人の健康と、土の健康は別々ではない
私は長年医療に携わってきました。
しかし、医療だけを見ていて本当に人を健康にできるのだろうか、という疑問をずっと持ち続けています。
私たちの身体をつくっているものをたどれば、毎日の食事に行き着きます。
その食べ物をたどれば、農業に行き着きます。
農業をたどれば、土、水、環境に行き着きます。
そして、その土や環境の一番下で大きな役割を担っているのが、目には見えない微生物たちです。
だから私は、
医療、食、農業、微生物、環境を別々の問題として考えること自体に、どこか無理があるのではないか
と思っています。
阿部さんご夫妻が淡路島で取り組んでいる玉ねぎづくりも、その一つの実践だと思っています。
一個の玉ねぎから、人がつながっていく
改めて振り返ると、不思議なものです。
3.11の後、Facebookを通じて知り合った淡路島の玉ねぎ屋さん。
そこに私のEM仲間である浜田利治さんがいて、正子さんが浜田さんからEMを学ぶ。
淡路島という土地を生かして海水を使ったEM活性液をつくり、玉ねぎ栽培に生かしていく。
そして淡路島でのイベントを通じて比嘉照夫先生とのご縁が生まれ、さらに桐村里紗先生との出会いへと広がっていく。
最初から誰かが計画したわけではありません。
一つの出会いから、次の出会いが生まれただけです。
でも私は、こういう「人と人とのつながり」をとても大切にしています。
そして今、私たちが始めた横浜EMウェルネスでも、この役割を担っていきたいと思っています。
EMだけを広める場所にしたいわけではありません。
農業だけでも、食だけでも、医療だけでもありません。
同じような方向を向いている人たちをつなぎ、
医療と食をつなぐ。食と農業をつなぐ。農業と微生物をつなぐ。そして、人と人をつなぐ。
そこから何か新しいものが生まれてくるのではないかと思っています。
私が紹介したいのは「淡路島の玉ねぎ」だけではありません
淡路島には、素晴らしい玉ねぎをつくっている生産者さんがたくさんいらっしゃると思います。
ですから、「淡路島の玉ねぎなら、ここだけが素晴らしい」と言いたいわけではありません。
私が皆さんにご紹介したいのは、
私自身が長年お付き合いし、どんな人たちが、どんな思いで、どんな工夫をしながら玉ねぎをつくっているのかを知っている生産者さん
です。
そして実際に、私たち家族が長年その玉ねぎを食べ続けています。
それが、阿部透さん、正子さんご夫妻の「あさひ」です。
これからもきっと、我が家では変わらないと思います。
玉ねぎは「あさひ」さん。
ぜひ一度、阿部さんたちがつくる淡路島の玉ねぎを味わってみてください。
淡路島のたまねぎ屋さん「あさひ」
朝日物産株式会社/あさひサンファーム 住所 : 兵庫県南あわじ市神代地頭方1550-1 TEL: 0799-42-0524
公式ホームページhttps://asahi-awaji.com/




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