土に触れ、食を学び、地域の健康を育てる
- Ichiro Sugimoto
- 7月12日
- 読了時間: 4分
更新日:7月30日
私たちの健康は、毎日の食事によって支えられています。
そして、その食べ物を育てる土、水、太陽、微生物の働きは、人の健康だけでなく、自然環境や地域の暮らしとも深くつながっています。
横浜EMウェルネスでは、あかね台EMファームでの農作業や収穫体験を通して、農業を単なる食料生産ではなく、「健康と自然のつながりを学ぶ場」として大切にしています。
あかね台EMファームから始まる地域活動
あかね台EMファームは、地域の方から無償でお借りしている約450坪の農地です。
有志の会の仲間を中心に、EM(有用微生物群)を活用しながら、季節に応じてさまざまな野菜を育てています。
農作業は、野菜を収穫することだけが目的ではありません。土に触れ、自然の変化を感じ、仲間と汗を流すことそのものが、心と身体を整える大切な時間になります。
年齢や経験を問わず、それぞれができることを持ち寄りながら、畑を育てています。
土と微生物から健康を考える
健康な作物を育てるためには、その土台となる土の状態が大切です。
土の中には、目には見えない多くの微生物が存在し、有機物の分解や植物への栄養供給などを担っています。私たちはEMを取り入れながら、化学的な資材だけに頼らず、微生物の働きを生かした土づくりに取り組んでいます。
土、植物、動物、そして人間は、それぞれが独立して存在しているわけではありません。微生物を介して互いに支え合い、一つの大きな循環をつくっています。
畑での体験は、こうした自然の仕組みを実感し、自分たちの食と健康を見つめ直す機会にもなります。
自分たちで育て、収穫し、いただく
種や苗を植え、手入れを続け、育った作物を自分たちで収穫する。その一連の体験によって、普段何気なく口にしている食べ物への見方が変わります。
あかね台EMファームでは、じゃがいも、さつまいも、大根、カブ、玉ねぎ、にんにくなど、季節に合わせた作物を育てています。
夏には収穫した野菜を使ったカレーパーティー、冬には大根などを味わうおでんの収穫祭を行い、家族や仲間と収穫の喜びを分かち合っています。
畑で採れた農作物の一部は、地域の子ども食堂にも届けています。自分たちの活動が地域の誰かの食につながることも、この畑が持つ大切な役割の一つです。
子どもたちに伝えたいこと
土に触れたことがない子どもや、野菜がどのように育つのかを知らない子どもも少なくありません。
畑では、土の感触や虫の存在、植物が育つ過程、収穫する喜びを、五感を使って体験できます。
食べ物は、最初から店頭に並んでいるわけではありません。土を整え、種をまき、水を与え、多くの人と自然の働きによって育てられています。
農業体験を通して、食べ物や自然への感謝、生命を大切にする心を、次の世代に伝えていきたいと考えています。
農家の方々から学ぶ
私たちは、自分たちの畑で活動するだけでなく、EMを活用している農家の方々を訪ね、交流する機会も大切にしています。
2026年7月には、山梨県で長年EMを取り入れた土づくりを続けている桃農家を訪問し、桃狩りを体験しました。
実際の畑を見て、生産者から土づくりや栽培について直接お話を伺うことは、書籍や講義だけでは得られない学びになります。
農業を実践する方々の経験と知恵を共有し、地域や世代を越えてつないでいくことも、横浜EMウェルネスが目指す活動です。
食と発酵へ広がる学び
畑で育てた作物を収穫するところで、活動が終わるわけではありません。
収穫したものをどのように調理し、保存し、健康的な食生活に生かすかまでを学ぶことで、農業と暮らしがつながります。
横浜EMウェルネスでは、味噌や醤油、無添加明太子、ヴィーガンキムチなど、食と発酵をテーマにしたワークショップも企画しています。
発酵食品づくりを通して微生物の働きを知り、家庭で無理なく実践できる知恵を持ち帰っていただくことを大切にしています。
体験と学びが人をつなぐ
農業は、作物を育てるだけの活動ではありません。
一緒に汗を流し、収穫を喜び、できあがった料理を囲むことで、世代や立場を越えたつながりが生まれます。
専門家から一方的に知識を受け取るだけでなく、実際に見て、触れて、体験し、それぞれが感じたことを分かち合う。その積み重ねが、自分の健康や地域の未来を考えるきっかけになります。
横浜EMウェルネスは、農業、食、発酵、医療、教育を切り離さず、一つの循環として捉えています。
土を育てることが、食を育てる。食を育てることが、人の健康を育てる。人がつながることが、地域の未来を育てる。
これからも、あかね台EMファームを中心に、子どもから大人まで、ともに体験し、学び、成長できる活動を続けていきます。



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