top of page

あかね台EMタイムス 第40号|遺伝子DNAとは何をやっているのでしょうか?

「あかね台EMタイムス」第40号は、2023年4月1日に発行しました。

今回のテーマは、人間の遺伝子だけで私たちの身体や健康を説明できるのか、という問いです。


遺伝子は身体をつくる設計情報

私たちの身体は約37兆個の細胞で構成され、それぞれの細胞にDNAが存在します。

DNAには、身体を構成するタンパク質や、代謝を進める酵素をつくるための情報が記録されています。一方、実際にタンパク質をつくる遺伝子として知られている部分は、DNA全体のごく一部です。

かつて「ジャンクDNA」と呼ばれていた領域にも、遺伝子の働きを調節する役割などがあることが分かってきました。


人間の遺伝子だけでは決まらない

遺伝子の変化によって、特定の病気になりやすくなることがあります。しかし、遺伝子を持っていることと、必ず病気を発症することは同じではありません。

私たちの身体には、人間の細胞だけでなく、腸内細菌をはじめとする膨大な数の微生物が共生しています。

紙面では、腸内細菌が1000兆個以上存在し、その微生物たちも膨大な遺伝子を持っていることを紹介しました。

人間の遺伝子だけを見るのではなく、腸内細菌の遺伝子を含めた全体を考えることが、これからの健康や医療には必要だと考えています。


遺伝子にはスイッチがある

遺伝子は、持っているだけですべてが同じように働くわけではありません。生活環境、食事、運動、ストレスなどによって、その働き方は変化します。

白鳥哲監督の映画『祈り サムシンググレートとの対話』では、故・村上和雄先生の研究とともに、人の祈りや想いが遺伝子のスイッチに影響する可能性が描かれています。

意識と遺伝子の関係には、まだ分かっていないことが数多くあります。しかし、身体は遺伝子だけで決められた変えられない存在ではなく、環境や生き方との関係の中で変化していくものだと私は考えています。


人間の細胞と遺伝子、腸内細菌とその遺伝子、そして私たちの意識。それらを切り離さず、一つの生命として考える大切さをお伝えした第40号です。


発行日:2023年4月1日発行:あかね台眼科脳神経外科クリニック

コメント


bottom of page