あかね台EMタイムス 第43号|薬や人工甘味料が腸内フローラに与える影響
- Masaki Sugimoto
- 8月7日
- 読了時間: 2分
「あかね台EMタイムス」第43号は、2023年9月1日に発行しました。
今回は、胃酸を抑えるプロトンポンプ阻害薬(PPI)をはじめとする薬剤や人工甘味料が、腸内フローラへ与える影響を取り上げました。
薬剤は腸内細菌にも影響する
PPIは、胃潰瘍や逆流性食道炎などの治療に広く使われている薬です。一方、長期間の使用と認知症、心血管疾患などとの関連を調べた研究も報告されています。
ただし、こうした観察研究だけでPPIが病気の直接的な原因だと断定することはできません。
私が注目しているのは、PPIを含む薬剤が腸内細菌の構成へ影響するという点です。
日本人約4,200人を対象とした研究では、食事や生活習慣、病気だけでなく、薬剤の使用が腸内細菌叢の違いと強く関係していることが報告されました。
薬は必要最小限に
治療に必要な薬まで否定するものではありません。しかし、必要性を確認しないまま、漫然と薬を使い続けるべきではないと私は考えています。
症状が落ち着いた後も同じ薬が必要なのか、量を減らせないのか、ほかの方法へ変更できないのかを、担当医と定期的に見直すことが大切です。
薬を自己判断で中止すると症状が悪化することもあるため、休薬や減量は必ず医師へ相談してください。
人工甘味料にも注意する
「カロリーゼロ」「糖質オフ」をうたう食品や飲料には、人工甘味料が使われていることがあります。
人工甘味料の影響には個人差がありますが、一部の甘味料が腸内細菌の構成や血糖反応へ影響する可能性が、人を対象とした研究でも報告されています。
カロリーが少ないという理由だけで健康的だと考えず、日常的にどれほど摂取しているかを見直す必要があります。
病気だけでなく腸内環境を見る
薬は症状や検査値を改善しても、その一方で腸内フローラへ影響する可能性があります。
だからこそ、病気だけを見るのではなく、食事、生活習慣、薬の数、腸内環境を含めて身体全体を考えることが重要です。
化学薬品を必要最小限にとどめ、人工甘味料を安易に健康食品と考えない。腸内細菌と共生する視点から、毎日の医療と食生活を見直す大切さをお伝えした第43号です。
発行日:2023年9月1日発行:あかね台眼科脳神経外科クリニック


コメント