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あかね台EMタイムス 第44号|風邪に抗生物質は効きません

「あかね台EMタイムス」第44号は、2023年10月1日に発行しました。

今回のテーマは、風邪に対する抗生物質の誤った使用と、それによって生じる薬剤耐性菌や腸内フローラへの影響です。


抗生物質はウイルスには効かない

一般的な風邪やインフルエンザの多くはウイルスによって起こります。

抗生物質は細菌へ作用する薬であり、ウイルスを退治することはできません。風邪を早く治したり、熱を直接下げたりする薬でもありません。

紙面では、子どもを持つ保護者への調査で、風邪にも抗生物質が効くと誤解している人や、以前処方された薬を自宅に保管し、後から子どもへ使った経験のある人が少なくないことを紹介しました。

残った抗生物質を自己判断で使ったり、家族へ渡したりしてはいけません。


本当に必要なときに効かなくなる

抗生物質を必要のない場面で使うと、下痢や発疹などの副作用だけでなく、薬が効きにくい薬剤耐性菌を増やす原因になります。

世界では、2019年に約495万人の死亡が薬剤耐性菌と関連し、そのうち約127万人は薬剤耐性が直接の原因になったと推計されています。

抗生物質は、細菌感染が疑われ、効果が期待できるときには重要な薬です。だからこそ、本当に必要な場面へ残しておかなければなりません。


腸内細菌にも大きな影響を与える

抗生物質は病原菌だけを選んで攻撃するわけではなく、私たちと共生する腸内細菌にも影響を与えます。

感染症を治療する利益が上回る場合には使用すべきですが、必要性が乏しい場面で安易に使うことは、腸内フローラの多様性を損なうことにもつながります。

処方を受ける際には、細菌感染が疑われているのか、なぜ抗生物質が必要なのかを医師へ確認して構いません。


菌をすべて敵にしない

除菌、滅菌、抗菌、消毒を徹底すれば健康になるとは限りません。

私たちは膨大な微生物と共生して生きています。病原菌への対策は必要ですが、すべての菌を排除しようとする考え方も見直す必要があります。


抗生物質を否定するのではなく、必要なときに、適切な薬を、適切な期間だけ使うこと。

子どもたちと腸内細菌、そして将来の医療を守るために、抗生物質を安易に使わない大切さをお伝えした第44号です。


発行日:2023年10月1日発行:あかね台眼科脳神経外科クリニック

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